WCS2017 脳筋的支援録 part5 -参加登録&トレード-
WCS2017 脳筋的支援録 part5 -参加登録&トレード-
ホテルに入って、言葉を失いました。

見渡す限り、人、人、人。
肌の色も国籍も年齢も、みーんな違う。
その誰もが、ポケモングッズを手にしている。

テーブルというテーブルは全て埋まり、言語の異なるデッキが対戦中。
その横ではぬいぐるみを手に楽しそうに話す集団がいて、
通路にはポケモンのイラストが描かれた服を着た人がところせまし。
(ユニクロxスプラトゥーンのコラボシャツを買わなかったことを
ものすごく後悔しました)

興味の赴くままに散策したくなるけど、今はぐっと我慢。
まずは選手バッジ、観戦者バッジの配布場所を探さねば。

とりあえず、スタッフの人に聞いてみることに。(当然英語)

ここでまたビビる。
話を聞くスタッフの人が、一人たりとも例外なく親切で、
そしてテンションが高く、ノリが良い。
これ、最高に重要です。

日本じゃありえない光景です。
「Spectator! Spectator!」って踊りながら叫ぶスタッフ。
「観戦者はこっちに並べヒャッハー!」ってことです。

楽しかったので、「観戦者ってこっち?俺は観戦者だぜイェー!」
「イェー!」ってスタッフさんとハイタッチ。
やばい。楽しい。
世界ってすごい。
惜しむらくは、自分の表現力が貧弱で、言葉ではその興奮を
上手く伝え切れないことか。

しかし、開場までは時間が1時間少しある。
どうしたものか。散策してみようかな?

…ふと、待機列の反対側に集まっている人達が目に入る。
大量に積み上げられたスリーブと、プレイマット。
あっ、トレードだ! 禁止されてたはずでは?
よく見ると、少し離れたところでスタッフらしき人が見ているが、
気にしているだけで止める様子はない。
これは… いけるのでは?

やると決めたら全力。脳筋トレード、開店。

そこからがすごかった。
まぁ、来るわ来るわ人の波。

「このスリーブを見たいんだけど」「ロコンかわいい!」
「リザードンはクールだよな!」「オーウ、ハイキングマーン!」
「この女の子の名前は?」「このピカチュウ探してるんだけど、ある?」
「このプレイマットみてくれよ!こいつをどう思う?」
「このスリーブは珍しい奴じゃないか!」
「これ、いくら?(何ドル相当の品物を提供すればいい?の意)」

まさに、幸せでした。
ずっと探してたサプライ品が、食べ放題の如く押し寄せてくる。
トレードしなくても、「ここに描かれてるポケモン好きなんだよ!」って伝えると
「俺もなんだ。このへんがクールでかっこいいよな!」って、
あっという間に始まるポケモン談義。
確かあれは、グラードンの話だった。
相手の持っている品物がレアすぎて、目を白黒させていると
「これ知ってるのか?すごいだろ」って、嬉しそうに自慢してくれる。

繰り返しですけど。
英語、話せる方が楽しいです。
幸せになれます。それを上手く伝えられないのがもどかしい。


ここで、トレードについて気付いた点をまとめておきます。
①トレードを止められるかどうかは、スタッフによる
ある時は「机を占拠せず、床に広げる分にはokだよ」って言われて、
その直後、別のスタッフに「ここはトレード禁止だよ」って言われたり。
難しい英語は、トレード交渉をしていた相手が簡単な英語に
英訳してくれたので助かった。親切だった。
スタッフの意見が一枚岩ではないのが気になりました。
(その他の情報は、誰に聞いてもバッチリ教えてくれる程に統一できてたので)

おそらく、ですが。
選手登録会場のマリオットホテルは、WCS会場のコンベンションセンターとは
別の建物であるため、なのかなと考えていました。
ホテルのスタッフからすれば、ホテルとは関係薄いイベントです となるけど、
WCSスタッフからは ここも今はWCSに関係してるし ってなる。
…ちょっと苦しいか?

②トレードは早い段階で行う方が有利にトレードできる
当たり前の話ですが、トレード用のグッズは重い荷物です。
できるならば、早くトレードを済ませ、身軽になりたいはず。
そのため、トレードを行う人口は、時間の経過と共に減少します。

また、最初の内はWCS会場に流通する日本のスリーブが少ないですが、
時間が経つにつれ、日本のスリーブを持っている人が増えてきます。
「このスリーブはもう持ってるから要らない」なんてことになります。
手持ちの弾の種類が少ない場合、相手の希望する品が無い、なんてことにも。

③カード同士のトレードも盛ん
日本語のカードと英語のカードをトレードとか、カード同士のトレードは
とても盛んに行われていました。
これはレアカードだけでなく、コモン・アンコモンでも可能です。
このポケモンかわいいよねー! っていうトークに発展するんでしょうね。

④相手がトレードガチ勢だけとは限らない
これには2つの意味があります。

現地の人は、思った以上に日本のサプライに対して詳しいです。
価値を騙したりは、あんまり通用しないです。
…が、時々「お前ほんとうにそれでいいの!?」っていうトレードを
提案してくる人がいます。
例えば、北米大会限定のスリーブと カメックス&フーディンのスリーブを
交換してほしい、とか。
そのまま受けるか、「それは高い奴だよ?」って聞き返すのか。
そういうやり取りも、トレードの醍醐味かな、と。
トレードによって両者が笑顔になるのであれば、何でも良いと思います。

もう一つは、そもそもトレード用の弾を持っていない人もいること。
帰国してからも、未だに心残りな光景があります。
中学生くらいの現地の子で、カビゴンのテーマデッキを手に
日本のスリーブとトレードを申し出ては、断られ続けていた子がいました。
(たぶん、英語のカードを貰っても ってことだと思うのですが)
カビゴンのテーマデッキは、景品交換所にある物でした。
手持ちの余っているスリーブで、声かけてあげればよかったな、と。
自分がトレードを断った時の残念そうな表情が、未だに忘れられません。

繰り返しになりますが。
英語、話せる方が幸せになれます。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索